自動車の排気装置等の、複雑な組立品や構造の耐久性調査は、自動車メーカーや部品サプライヤーが実施する自動車開発における重要なプロセスのひとつです。排気装置は、燃焼プロセスやギアチェンジ、エンジントルク、運転操作から発生する、熱的および物理的負荷に耐える必要があります。開発サイクルが一段と短縮され、かつ補償期間の要求が長くなる状況の中、実際の排気装置に近いラボ試験が、開発サイクルにおける重要なプロセスになっています。
インストロンのARTEL(Advanced Rig for Testing Exhaust Line)、高性能排気装置試験リグは、実車に取り付けられた状態の排気系の長期耐久試験専用に開発され、熱的負荷や機械的負荷をかけることにより、実際の使用条件を再現することが可能です。エンジンを設置する振動台は、排気マニフォールドからの入力を6自由度で再現するように設計されています。各々に油圧アクチュエータを備える3基~5基(オプションによる)の独立したポータルによって、車両前後方向および左右方向の加速度信号で加振します。試験リグに排気装置を迅速にかつ簡単に設置できるように、ポータルにはリニアモータが装備され、リグにおける排気管のハンカー位置が実際の自動車における取り付け箇所と一致するように調節できます。
インストロンは、構造物とコンポーネントの静荷重、準静的荷重、動荷重用のさまざまな試験機およびリグを提供しています。
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