複合材の特性評価には、引張、圧縮、せん断、曲げ、剥離などのさまざまな負荷状態での試験が必要です。インストロンは、適切なASTM、ISO、EN規格及びその他試験規格の要求事項に準拠した、多様な高性能の複合材料試験用治具を提供します。
複合材料引張試験グリップ
広範囲の温度で動作可能な機械式と油圧式グリップ両方をラインナップしています。航空宇宙産業向けのNadcap要件を満たす正確で再現可能なアライメントを維持しつつ、試験片を確実にグリップするために、手動あるいは油圧式の定位置式くさびグリップは試験複合材に推奨されます。これらのグリップにアダプタを利用して様々な複合材料試験治具を取り付けることができます。つまり、試験の設定を変更するときにグリップを取り外す必要がなく、段取り替えの手間をを最小限に抑え、生産性を高めることができます。
広範囲の温度で動作可能な機械式と油圧式グリップ両方をラインナップしています。航空宇宙産業向けのNadcap要件を満たす正確で再現可能なアライメントを維持しつつ、試験片を確実にグリップするために、手動あるいは油圧式の定位置式くさびグリップは試験複合材に推奨されます。これらのグリップにアダプタを利用して様々な複合材料試験治具を取り付けることができます。つまり、試験の設定を変更するときにグリップを取り外す必要がなく、段取り替えの手間をを最小限に抑え、生産性を高めることができます。
複合材料圧縮試験治具
支持ゲージ部
支持ゲージ部
座屈防止治具は、元々、ASTMD695による剛性プラスチックの圧縮試験とASTMD3846による強化プラスチックのせん断試験用に設計されました。その後、ボーイング社は、治具を高強度複合材料での使用に適応させ、正確で一貫した治具と試験片のアライメントを確保するために、L字型のベースサポートを導入しました。SACMA規格はボーイングの設計に従い、切込みがある代替サポート治具を追加し、これにより、貼付式ひずみゲージを使用した正確なひずみ測定が試験片の中央で利用できるようになりました。
概要 | |
一般的な試験規格 | ASTM D695, ASTM D3846, Boeing BSS 7260, SACMA SRM-1, prEN 2850, ISO 14126 |
カタログ番号 | S4931A, CP108932, CP114221, CP114215, CP115010, CP115011, CP114249 |
複合材料圧縮試験用治具
ボーイング・有孔圧縮試験治具
ボーイング・有孔圧縮試験治具
ASTMD6484/D6484M治具は、高弾性繊維を用いた多方向繊維強化樹脂複合材料積層板の有孔圧縮試験を行うために使用します。有孔圧縮試験は、ボーイングが独自に開発したもので、ボーイング仕様のBSS7260で概説されています。円孔をあけた矩形の試験片です。この治具は、試験片をガイドし、圧縮荷重で座屈するのを防止するように、連結する二つの板で構成されています。
概要 | |
一般的な試験規格 | ASTM D6484, ASTM D6484M, Boeing BSS 7260 |
カタログ番号 | CP113777, CP113778, CP113779, CP113780 |
複合材料のV-Notched Beam法せん断試験治具
インストロンのせん断試験治具は、複合材の面内または層間のせん断試験用に設計されています。V-Notched Beamメソッド、またはより一般的にIosipescu法せん断試験メソッドとして知られる複合材のせん断試験方法は1993年にASTMD5379で規格化され、一方、Vノッチ・レールせん断試験は、近年の2005年にASTMD7078に基づき導入されました。どちらの試験メソッドも一般的な特性の多くを共有しており、試験片はVノッチを設けた形状とされ、ノッチ間に局所的で近似的な均一なせん断応力を負荷することができます。ASTMD7078とD5379の2つの治具は、試験片形状が異なっており、負荷のかかり方、結果的に得られる結果において全く異なる点に注意する必要があります。
インストロンのせん断試験治具は、複合材の面内または層間のせん断試験用に設計されています。V-Notched Beamメソッド、またはより一般的にIosipescu法せん断試験メソッドとして知られる複合材のせん断試験方法は1993年にASTMD5379で規格化され、一方、Vノッチ・レールせん断試験は、近年の2005年にASTMD7078に基づき導入されました。どちらの試験メソッドも一般的な特性の多くを共有しており、試験片はVノッチを設けた形状とされ、ノッチ間に局所的で近似的な均一なせん断応力を負荷することができます。ASTMD7078とD5379の2つの治具は、試験片形状が異なっており、負荷のかかり方、結果的に得られる結果において全く異なる点に注意する必要があります。
ASTMD4255の複合材料レールせん断
ASTMD4255では、複合材料積層板パネルの面内せん断強度を決定する2レールと3レールの両方のメソッドを記載しています。2レール試験(メソッドA)では、積層板試験片を荷重板とヨークの間にクランプし、その後せん断荷重をかけます。せん断ひずみの測定には、試験片にひずみゲージを使用する必要があります。圧縮せん断・引張せん断試験に対応する2種類の治具がご使用いただけます。試験片の穴の位置を確実に決定できるよう、試験片のテンプレートが含まれています。
ASTMD4255では、複合材料積層板パネルの面内せん断強度を決定する2レールと3レールの両方のメソッドを記載しています。2レール試験(メソッドA)では、積層板試験片を荷重板とヨークの間にクランプし、その後せん断荷重をかけます。せん断ひずみの測定には、試験片にひずみゲージを使用する必要があります。圧縮せん断・引張せん断試験に対応する2種類の治具がご使用いただけます。試験片の穴の位置を確実に決定できるよう、試験片のテンプレートが含まれています。
衝撃後圧縮試験
「ボーイングCAI」治具
「ボーイングCAI」治具
「ボーイングCAI」治具は、炭素繊維等の繊維強化複合材料積層板の耐衝撃性を試験するために使用されます。これらの材料は、衝撃荷重が目に見えるダメージを与えていない場合でも、圧縮強度の大幅な低下を招く傾向があります。衝撃を加えた後に行う圧縮試験は、多様な繊維マトリクスの組合せを有する様々な複合材料積層板の相対的な性能を評価するために使用されます。積層板は、工具の落下や飛散破片をシミュレートする低速度衝撃を加えられるか、面外静的圧痕(ASTMD6264/D6264M)を受けます。次いで、試験片は、電気機械式または油圧サーボ試験機により衝撃後の圧縮(CAI)負荷を受けます。
衝撃後の圧縮
エアバスAITM1-0010
エアバスAITM1-0010
「エアバスCAI」治具は、炭素繊維およびその他繊維強化プラスチック(CFRP)複合材料積層板の耐衝撃性を試験するために使用されます。これらの材料は、衝撃荷重が目に見えるダメージを与えていない場合でも、圧縮強度の大幅な低下を招く傾向があります。衝撃を加えた後に行う圧縮試験は、多様な繊維マトリクスの組合せを有する様々な複合材料積層板の相対的な性能を評価するために使用されます。まず、積層板には、工具の落下や飛散破片をシミュレートする低速度衝撃を加えます。次いで、試験片は、電気機械式または油圧サーボ試験機により衝撃後の圧縮(CAI)負荷を受けます。
サンドイッチ構造材の平面引張試験治具
ASTMC297は、サンドイッチ構造材の面材と心材の間の接着強さ、または面材と心材の間の接着強さが十分な強度がある場合、心材自身の強さを決定するメソッドを記述しています。試験片は、厚い荷重ブロックに接着され、次いで、ブロックを介して引張荷重をかけます。一対の試験治具のそれぞれには、試験片に純粋な軸方向の荷重を確実に負荷できるように、デュアルヨーク取付け具が組み込まれています。この治具は、ハニカムコア材、例えば発泡素材又はバルサ木材を含む連続心材など多様なサンドイッチ構造材を試験するために使用できます。
ASTMC297は、サンドイッチ構造材の面材と心材の間の接着強さ、または面材と心材の間の接着強さが十分な強度がある場合、心材自身の強さを決定するメソッドを記述しています。試験片は、厚い荷重ブロックに接着され、次いで、ブロックを介して引張荷重をかけます。一対の試験治具のそれぞれには、試験片に純粋な軸方向の荷重を確実に負荷できるように、デュアルヨーク取付け具が組み込まれています。この治具は、ハニカムコア材、例えば発泡素材又はバルサ木材を含む連続心材など多様なサンドイッチ構造材を試験するために使用できます。
サンドイッチ構造材
ASTMC273の平面せん断試験
ASTMC273の平面せん断試験
ASTMC273には、サンドイッチ構造材のせん断強度を決定する方法が記載されています。厚い荷重プレートブロックに接着された試験片にブロックを介してせん断荷重をかける試験です。引張せん断試験用と圧縮せん断試験用の2種治具がございます。いずれの治具にも炭素鋼製の荷重ブロックが付属しています。いずれの治具も、ハニカムコア材、例えば発泡材またはバルサ木材を含む連続心材など、多様なサンドイッチ構造材料を試験することができます。
クライミングドラム剥離冶具
接着剤用クライミングドラム剥離試験は、ハニカム材の心材と面材の接着剤結合の強さを測定します。
接着剤用クライミングドラム剥離試験は、ハニカム材の心材と面材の接着剤結合の強さを測定します。
120および350Ωゲージ用のひずみゲージアダプター
貼付式ひずみゲージは、材料試験、構造試験においてひずみを測定するために、航空宇宙から建築に至るまで様々な産業で使用されています。ひずみゲージアダプターは、インストロンのひずみチャンネルにつき1一枚のひずみゲージを接続することができます。ひずみゲージアダプターには、抵抗ブリッジと電気的校正のための回路が組み込まれています。ひずみゲージのリード線は、バネ式端子を介してアダプターに接続されます。2線、3線式ひずみ計接続に対応しています。このアダプターは、ゲージ率1.5~2.5のひずみゲージに対応しています。複数のひずみゲージには複数のアダプターが必要です。このひずみゲージアダプターは、試験機に装着されたひずみチャンネルの最大数まで使用できます。
貼付式ひずみゲージは、材料試験、構造試験においてひずみを測定するために、航空宇宙から建築に至るまで様々な産業で使用されています。ひずみゲージアダプターは、インストロンのひずみチャンネルにつき1一枚のひずみゲージを接続することができます。ひずみゲージアダプターには、抵抗ブリッジと電気的校正のための回路が組み込まれています。ひずみゲージのリード線は、バネ式端子を介してアダプターに接続されます。2線、3線式ひずみ計接続に対応しています。このアダプターは、ゲージ率1.5~2.5のひずみゲージに対応しています。複数のひずみゲージには複数のアダプターが必要です。このひずみゲージアダプターは、試験機に装着されたひずみチャンネルの最大数まで使用できます。
二軸伸び計
二軸伸び計および平均値伸び計は、複合材料試験のひずみ測定用に最適化されています。これらの伸び計は、シンプルな片手操作が可能で、独自のデジタルシリアル番号を含む自動的な電気校正と変換器認識を組み込んでいます。これらの伸び計は、試験片の両側の軸方向ひずみを測定します。平均化された軸ひずみを用いることで、試験片の曲げによる誤差を排除でき、正確な弾性率を決定することができます。二軸伸び計は、ポアソン比、面内せん断ひずみの計測を可能にします。
二軸伸び計および平均値伸び計は、複合材料試験のひずみ測定用に最適化されています。これらの伸び計は、シンプルな片手操作が可能で、独自のデジタルシリアル番号を含む自動的な電気校正と変換器認識を組み込んでいます。これらの伸び計は、試験片の両側の軸方向ひずみを測定します。平均化された軸ひずみを用いることで、試験片の曲げによる誤差を排除でき、正確な弾性率を決定することができます。二軸伸び計は、ポアソン比、面内せん断ひずみの計測を可能にします。