ASTM D3846は、強化プラスチック複合材料の面内せん断強さを求める方法を記載しています。これらの試験片は主に強化材の入った熱硬化性プラスチックで、厚さも2.54 mm~6.60 mmとさまざまです。
試験方法はASTM D695 Test Method for Compressive Properties of Rigid Plastics(硬質プラスチックの圧縮試験)に近く、ASTM D3846での違いは、試験片の破壊が、中央付近に両面から厚さの中央面近傍まで指定の距離をあけて目違いで入れた切り欠きの間で、せん断として生じるということです。いずれの試験方法でも同じ圧縮治具が使用され、硬度の高い2つの圧縮プラテンの間に取り付けられます。高い圧縮荷重が要求されるので、通常このアプリケーションには、ツインコラム型万能試験機フレームとBluehill®ソフトウェアの組み合わせを推奨しています。