塞栓フィルターは、ステントのような医療器具の使用により生じる血管内の破片を捕捉するために行う、さまざまな介入処置において用いられます。ステントは、プラークにより閉塞される可能性のある動脈を狭窄から防ぐために用いられます。ステントを配置する際に離れるプラーク(あるいは塞栓材料)は、心臓発作、脳卒中、腎機能障害、あるいは死亡の原因となる可能性があります。塞栓フィルターを適切に配置することは、処置を成功させるためのきわめて重要な要求事項です。
このフィルターの正しい利用に関するもっとも重要なパラメータの1つは、このフィルターが動脈壁に与える半径方向力です。とくに、このフィルターが長期間にわたって与える長く続く半径方向力は、配置した器具が所定の場所に意図どおりに確実にとどまるのを助けます。このような処置により、動脈経路を通ってあらゆる塞栓材料がさらに流れていく前に、それらを確実に捕捉します。
RX575システムは、塞栓フィルターのわずかな半径方向の拡張力を測定するための適合能力を有しています。独特な取付け具のセグメント設計により、摩擦力が低減され、半径方向試験のデータが確実で鮮明な結果を示します。半径方向取付け具は電気機械式引張試験機および体温の正確なシミュレーションのため流体浴の中に取付けられます。さらに、この取付け具は、器具の配置の際の引裂き抵抗特性を評価するための引張試験機能も提供します。
Bluehill®ソフトウェアは、試験を実施して半径方向力の評価を行い、また官公庁提出書類用に提出可能な標準報告書を作成するためのインターフェースを提供します。