機械式くさび型グリップ
幅広い材料と試験片タイプの引張試験に
手動式くさび型グリップは、試験片取付、アライメント、および位置決めが容易に行えるように設計されています。試験片取付後、把持力は試験荷重が増加するにつれて増加します。グリップ本体が可動する構造により、試験片取付時の初期荷重が実質的に発生せず、試験片の滑りを防ぎ、金属や複合材料などの高強度材料の試験に特に適しております。
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製品ラインナップ
荷重容量:1kN~150kN
荷重容量:1kN~150kN
動作原理
くさびグリップの原理により、試験片に対するフェースの垂直位置を変更することなく、試験片を締め付けることができます。グリップ本体を動かしてフェースを閉じる構造となっています。この機能により所定の標点間距離を確保した正確な位置に試験片を取り付けることが可能で、また、試験片の取付維持に試験片に座屈を与えるような力がかかることがありません。
締め付け機構によって実現できる高度な機械的優位性は、保持することが困難な材料おいて強力な締め付け力を発揮します。グリップフェースはスプリングによりグリップ本体側のフェース押さえプレートに引き上げられ、試験片取り付け位置に固定されます。試験片の取付時には初期の軽い保持力のみにて取り付けられます。グリップを締めると、グリップ本体が引き上げられ、グリップ内側面の傾斜により、フェースは試験片を保持する方向に平行に移動し、試験片に押付けらえれます。グリップ本体のフェース押さえプレートがフェースの動きを制限します。
グリップの前面が開いた構造により、試験片の取付とフェース交換が容易に行えます。フェースは固定位置に保持されているため、試験片が破断しても跳ね返りや緩みは起きません。伸び計が取付られている場合でも伸び計は取付位置に留まります。
機能
- 試験片の取付と取外しが迅速に実施できます。
- 生産性を高めるための試験片取付が容易
- 自己締め付けくさび構造にて試験片の滑りを防止
- 試験片取付時のフェース位置固定と本体の移動
- 多様なフェース寸法とフェース面
- 工具なしで素早くフェースを交換
- 350℃までの試験環境に対応するオプション
アプリケーション範囲
- 適応試験:静的引張試験、静的繰り返し引張試験
- 高サイクル疲労試験には不向きです。
- 試験片材料:電線・プラスチック、金属、エラストマー、複合材料
- 試験片形状:平板又は丸棒
製品ラインナップ | ||
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荷重容量 | 最大試験片幅 | カタログ番号 |
1 kN | 19 mm | 2716-016 |
2 kN | 19 mm | 2716-017 |
5 kN | 25 mm | 2716-010 |
30 kN | 25 mm | 2716-015 |
30 kN〔高温〕 | 25 mm | 2736-015 |
50 kN | 25 mm | 2716-020 |
100 kN | 25 mm | 2716-002 |
100 kN | 50 mm | 2716-003 |
100 kN〔高温〕 | 25 mm | 2736-004 |
100 kN〔高温〕 | 50 mm | 2736-005 |
150 kN | 50 mm | 2716-008 |