“HyperG”「ハイパーG」の名前は、空圧とブレーキにより制御される衝突シミュレーションシステムの最初のデザインに由来します。“Plus”は、顕著に高グレード化した性能と安全性水準を持つように開発された、システムの新世代型を意味します。
“Plus”の意味する特長は、次のとおりです。
- 「ドイツ製」に相応しい優れた品質
- 特許化された“Fast Change System”による、試験回数最大化
- 向上したユーザーインターフェースと容易な作業
- 著しく低減された消費エネルギーと低い環境負荷
- 最大化された稼働率と低減されたメンテナンス費用
衝突シミュレーションシステムHyperGplus には、次のような革新的な技術的特長があります。
- 新しい実証済みの高速充填システムにより、圧力が迅速に試験可能状態に復帰でき、システム稼働率と1日当りの試験数を増加できます。つまり、2つの試験間の最長時間は、約25分に短縮できます。小さな力圧力しか必要としない特殊なアプリケーション(例えば、むち打ち試験)では、更に短縮できます。他の利点として、メンテナンス時間が短縮されるとともに、必要なエネルギーとガスの費用が著しく低減します。
- システムの基礎の設計が新しくなり、これにより基礎と建物を適正に切り離せることが実証済みです。
- HyperGplus とCSAとは、同じ標準レールとスレッドシステムを用いており、以前のCSAレールおよびスレッドのオプションの多くが、HyperGplus製品ラインに使えます。
- 新しい操作ソフトウェアは、演算方式とユーザーインターフェースが改善されており、必要なイタレーションステップが少なくなる一方、直観的なシステム操作が可能になるとともに、最適なシミュレーション結果を確実に得ることができます。
- ラム(射出ピストン)の新しいロック機構により、システム設定や操作中の安全性が向上されています。
- 新しい“Soft Stop”機能は、ラムの減速を改善しています。その結果、ブレーキパッドの損耗を低減し、ランニングコストを抑えます。
HyperGplusは、容量レベルとして、2種類用意されています。次の表に、各々の性能データを示しています。
性能データ/Performance Data | HyperGplus220 | HyperGplus330 |
公称動的荷重/Nominal Dynamic Force | 2000kN | 3000kN |
スレッド寸法(mm)/Sled Dimensions (mm) | 4100 x 1900 | 4100 x 1900 |
スレッド重量/Sled weight | 940 kg | 940 kg |
スレッドの最大有効搭載量/Max. Payload on Sled | 3000kg | 5000kg |
最高加速度/Max. Acceleration | 70g | 100g |
最高速度/Max. Velocity | 90 km/h | 90 km/h |
可動ストローク/Working Stroke | 1,7m | 1,7m |