計画外のダウンタイムを防ぎ、試験機の継続的な寿命を確保するために、インストロンのシステムレトロフィットでは、お客様の試験機を総合的にオーバーホール点検し、リスクのあるすべてのコンポーネントを交換することができます。更新によって、試験機が再整備され、寿命を何年も延ばすことが可能になります。
旧式装置に使用されている多くの旧式コンポーネントは、最新の現行製品のハードウェアに置き換えることができます。またそうすることで、サービスの必要性が生じた場合に、交換部品の提供も可能です。これらのコンポーネントはインストロンの現行製品（ライフサイクル第１段階）のため、完全に保守可能です。仮に試験機の致命的コンポーネントが故障した場合にも完全なサービス対象となるため、最小のダウンタイムで済みます。
最新の試験技術、機能、および操作を効率化してオペレータの安全性を高める、Bluehill® Universalソフトウェアをご使用いただけます。このアップグレードは、将来にわたる保証を試験室にもたらすだけでなく、たいていの旧式のひずみ測定装置およびロードセルと完全な後方互換性があります。そのため、既存のアクセサリーを継続してお使いいただけます。
試験処理能力を維持しつつ、最新の安全機能を搭載
オペレータ保護機能
3400／6800シリーズのレトロフィットによって、設定から試験完了まで、システムを制御して装置とオペレータを安全な状態に保つ、インテリジェントなワークフローを提供するオペレータ保護機能（特許出願中）をご利用いただけます。
インジケータによる安全状態の表示
Bluehill Universalでは、試験機の状態を常時オペレータに知らせる明確なインジケータによる可視化情報が提供されます。これにより、ユーザーは試験機が安全なセットアップモードに入ったことを簡単に知ることができ、安全な状態でなくなった時点で、試験スペースから出るよう指示する明確なリマインダーが出されます。
スマートクローズエアキット
空気圧式グリップに試験片を取り付けるとき、スマートクローズエアキットを使用することで低いグリップ圧と閉鎖速度が制御されるため、指を挟む事故を防止します。その後、試験時の設定圧力まで上げ、試験を開始します。
衝突緩和機能
試験セットアップの段階では、衝突緩和機能によってリターン動作やジョグ中に荷重が検知された時点でクロスヘッドが停止します。これにより、ロードセル、グリップ、治具、繊細な試験片、およびその他の機器が破損するリスクを軽減します。
自動位置決め機能
自動位置決め機能により、試験メソッドごとに正しい治具間隔と試験開始位置を記憶します。毎日、すべてのオペレータがまったく同じ方法で試験を実行することが保証されます。この機能は、6800シリーズ試験機のレトロフィットに限り使用可能です。
すべての制御機能と操作インターフェイスが最新にアップグレードされ、お客様の試験室内でより均一性が確立されます。その結果、1人のオペレータでインストロンの最新の試験装置をすべて操作することが可能になり、追加のトレーニングは不要です。
当社のエンジニアソリューショングループならびにアプリケーションチームは、お客様の固有の課題を理解し、ご使用の試験システムに適合するソリューションをお客様とともに作成します。当社のソリューションは、過酷な試験環境で使用する試験機のアップグレードから、他社製システムに対して行うアップグレードまで、多岐に渡ります。
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