今日、衝撃試験は材料の設計と検証、特に有限要素法(FEM)解析と自動車アプリケーションにおいて重要な役割を果たしています。衝撃強さは、プロトタイプや部品と同様に、ポリマーベースの材料にとって最も決定的な特性の1つであります。従って、信頼性の高い落錘式衝撃試験機を使用することが不可欠となります。この重要な目標を達成するために、日本の高等教育機関である明治大学 では、インストロン落錘式衝撃試験機を導入することとなりました。
明治大学は日本有数の大学であり、140年の歴史を持ちます。設立以来、約57万人の卒業生が政治、ビジネス、文化、娯楽、スポーツ、マスメディアなど多様な分野で活躍しています。明治大学の卒業生には、日本初の女性弁護士、日本の首相2名、数百名の政治家、企業の社長、芸術家が含まれています。日本の開発において絶えず大きな役割を果たしているのが、機械工学科を含む科学技術の学部であり、明治大学においても、工学部における研究開発(R&D)活動が盛んにおこなわれています。
衝撃試験を無視すると、材料の研究開発にリスクを及ぼす可能性があります
明治大学は、日本の大学として初めて、最新世代のインストロン式衝撃落錘衝撃試験機を導入しました。明治大学には、モノへの応用を研究する折り紙工学の先端研究チームがあります。
折り紙とは、紙だけを使ってさまざまな形に折り畳み、物や型を作成する工芸です。科学者やエンジニアは、形状を変える実用的なハニカム構造や展開構造を作るための材料や設計工学において、日本の伝統工芸から実用的なアプリケーションを見いだしています。エンジニアは、折り紙構造から材料変形挙動と同様に、形状変形を考えるヒントを得ることができます。
明治大学は独自の折り紙構造物とハニカムと展開構造物を設計しました。これは自動車産業においては、自動車事故時の自動車部品のより良い安全性能のためのエネルギー吸収デバイスとして、あるいは航空機や空間構造物の柔軟性を高めるための航空宇宙技術として利用されています。
9450落錘式衝撃試験機は、使いやすさと汎用性の面で石田祥子准教授 の期待に応えています。
(石田准教授)「落錘衝撃試験機は初めてのインストロン製の試験機で、スウィンバーン工科大学(豪州)のGuoxing Lu教授より推薦を受けました。その他の落錘試験機は実験室に導入する前に、FEMシミュレーションや準静的圧縮試験を行うために使用したことはあったものの、折り紙構造の実際の圧縮現象に関連する構造的な動的挙動を完全に解明することはできませんでした。」
最新の落錘試験技術が衝撃試験をどのように改善するか
インストロンの9450落錘式衝撃試験機は、最新ソフトウェアBluehill Impactと共に明治大学に導入され、使いやすさと、幅広い機能をご実感いただいております。使いやすさの向上、ダウンタイムを最小限に抑え、試験プロセスを高速化するダッシュボードを搭載した新しいソフトウェアについて、(石田准教授)「この試験機は非常に使いやすく、タッチパネル型のインターフェイスがとても良く、試験機の制御や試験の実行が非常に簡単です。」
高エネルギーオプションは、最大22m/秒の衝撃速度で幅広い試験片の性能評価を行うことができ、高速度カメラとの併用により、材料の破損メカニズムを完全に制御することができます。
落錘式衝撃試験機を選択の際には、信頼性で選んで下さい。
明治大学では、新製品・新材料の研究を継続的に行っています。インストロンは、落錘衝撃機において試験技術を提供しておりますが、他の試験機やその他の試験機関へも多様なソリューションを提供しております。
インストロンには、打ち抜き衝撃試験用の自動ソリューションを含む、落錘衝撃試験を包括的に解決するノウハウがあります。
衝撃衝撃試験における実績の蓄積。優れたカスタマーサポート。
インストロンの落錘式衝撃試験機で信頼性と再現性を向上させる方法について詳しくまとめたe-guideをダウンロードしてご覧ください。