日本および世界中からの”ものづくり“の安全・安心を支える材料評価の第三者機関の試験所

日本における労働者人口の減少問題

“「数十年にわたり、人口動態の変化が日本の労働市場の原動力となってきました。”1 現在、国内人口の高齢化と出生率の低下により、労働力人口が減少しています。今後数十年間にわたって労働力人口の減少が続くと予想されています。労働力が減少する一方で、労働需要は依然として高いため、多くの企業は自動化、人工知能、またデジタル化の取り組みなどのテクノロジーを導入して、従来のプロセスを変革し、効率を改善することによって、より効率的な方法を見つける必要に迫られている。

キグチテクニクス社では、これらの課題を十分に認識しており、顧客から信頼される高品質で信頼性の高い検査サービスを提供し続けるために、戦略的投資を行っています。

キグチテクニクスの設備

キグチテクニクスの紹介

株式会社キグチテクニクスは、自動車、エレクトロニクス、エネルギー、航空宇宙、インフラ整備、機械、医療など幅広い産業で使用されている材料を評価する第三者試験機関になります。島根県に拠点を置きながら、日本国内のみならず、世界中の企業に試験サービスを提供しています。試験片の作製や熱処理から、多種多様な静的・動的試験まで、あらゆるサービスを提供しています。

同社の施設を訪問した際、試験片製作用の印象的なCNCマシンの数々が目に留まった。これにより、同社のでは顧客から原材料を受け取り、試験規格の要件に従って必要な試験片を製作することができることに気がつきました。また別の施設には、試験機を完備した複数のラボも併設されています。そこには、低サイクル/高サイクルの疲労試験機が常時稼働している、動的試験システムがずらりと並んだラボや、引張、圧縮、曲げ試験のための高度な静的試験システムを完備したラボもあります。

同社では幅広い材料の試験に対応できますが、特に同社の施設では、高強度金属材料と複合材料に特化した試験設備を多く保有しています。昨今Nadcapにおけるアライメント要求を満たすため、高精度な軸心調整機構を有するInstron 6800シリーズ 万能材料試験機を複数導入いたしました。このシステムは、この様なタイプの材料を試験する際に発生する極度の衝撃と振動に耐えるように設計されています。

68FM-300 万能試験機

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デジタル化への取組み

キグチテクニクス社では、従来の業務プロセスをデジタル技術や情報技術を活用することで、業務プロセスを変革し、効率化を図る「デジタル化構想」に取り組んでおります。

材料試験は、試験測定者にとって非常に時間のかかるルーティンで反復的な作業に悩まされることが多い。長年にわたり、キグチテクニクス社の試験チームはインストロン ジャパンと緊密に協力し、最新の試験技術に対応することで、業務を可能な限り効率的に行ってきました。数年前、同社はすべてのインストロン万能試験機を最新のBluehill Universal万能試験ソフトウェアにアップグレードしました。

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ラボの集中管理に Bluehill Central を採用

さらに最近、キグチテクニクス社ではインストロンの最新ラボ管理ソリューションであるBluehill Centralを導入しました。これにより同社では施設内のすべてのインストロン万能試験機をリモートで管理できるようになりました。Bluehill Centralを導入しました。これにより同社では施設内のすべてのインストロン万能試験機をリモートで管理できるようになりました。Bluehill Centralはネットワーク化されたラボ管理ソリューションで、同社ラボ内でのネットワークを構築して、すべてのインストロン万能試験機へ接続し、中央サーバーで集中管理をしております。

同社ラボの責任者は、システムをBluehill Centralで管理することで、以下の新機能により、以前よりも効率的な業務ができるようになりました。

  • 試験測定者のアカウントは、個別の試験機毎だけではなく、ネットワークを介してシステム全体で作成、管理することができます。
  • 各試験測定者のアカウントは、チームを作成して組織的に管理できます。測定者には必要に応じてシステムへのアクセス権限を与えることもできます。
  • システム全体でファイルを一元管理できるため、各試験機での試験条件を容易に共有することができます。
  • Bluehill Central でのトレーサビリティモジュールを使用することにより、試験ファイル改訂管理や電子署名機能を介して、試験変更などの履歴を追跡可能になります。
  • Bluehill CentralのTrendTrackerモジュールを使用することにより、各試験機で測定した試験結果を時間の経過ともにすばやく検索、表示、分析することが可能になります。

キグチテクニクスは、最新のテクノロジーを継続的にラボに取り入れることで、試験プロセスにおけるルーティンや反復的作業の減少を図っています。これにより従業員がより複雑で価値のある作業にフォーカスすることができ、生産性が向上しました。

インストロンの試験システム

引用

キグチテクニクス社の詳細に関しては、下記のリンクでご確認ください。 www.kiguchitech.co.jp.

1 https://www.imf.org/en/Publications/fandd/issues/2020/03/shrinkanomics-policy-lessons-from-japan-on-population-aging-schneider