インストロン製品の清掃方法
COVID-19の世界中での流行に伴い弊社製試験装置を可能な限り清潔に保つ手段について、お客様よりお問合せを受ける機会が増加しています。そのため試験機の表面を傷つけたり、機能を低下させたりすることなく、インストロン試験機を清潔に保つための全般的なガイドラインを以下の通りご説明させていただきます。
機器を清掃するときは、必ず機器の電源をお切りください。クリーナーを塗布する前に、それぞれの表面の一部の小さなエリアで確認を行い、クリーナーを使用しても問題ないかを確認ください。消毒剤や洗浄用の製品を装置に直接スプレーしないでください。湿らせた布か紙ウエスを使用し、洗浄後に試験機に残った余分な水分を拭き取ってください。電子コンポーネントを濡らしたり湿らせたりしないようにご注意ください。
インストロン静的試験機の清掃方法
機器を清掃するときは、必ず機器の電源をお切りください。 クリーナーを塗布する前に、それぞれの表面の一部の小さなエリアで確認を行い、クリーナーを使用しても問題ないかを確認ください。消毒剤や洗浄用の製品を装置に直接スプレーしないでください。湿らせた布か紙ウエスを使用し、洗浄後に試験機に残った余分な水分を拭き取ってください。電子コンポーネントを濡らしたり湿らせたりしないようにご注意ください。
- 5900コントロールパネルまたは6800ハンドセットなどの接触が多い箇所について、インストロンでは、研磨剤を含まない消毒用クロスもしくは、イソプロピルアルコール(成分70%以下)を含む消毒スプレーを使用して清掃することを推奨します。
- オペレータダッシュボードを清掃するには、ダッシュボードの電源を切り、研磨剤を含まない消毒用クロスもしくは、イソプロピルアルコール(成分70%以下)を含む消毒スプレー、または家庭用漂白剤をご使用になる場合、メーカーにより濃度が異なるため、こちらよりダッシュボードの代替洗浄オプションをご参照ください。
- グリップと治具、インストロン製試験機を清掃する場合は、研磨剤を含まない消毒用クロスもしくは、イソプロピルアルコール(成分70%以下)を含む消毒スプレーを推奨します。インストロン製グリップや治具の多くは、可動パーツに潤滑グリスを必要とします。清掃後は、製品マニュアルを参照して、グリップまたは治具に適切な潤滑グリスが塗られていることを確認してください。
- 保護カバー、ベースビーム、クロスヘッドなどの清掃には、研磨剤を含まない消毒用クロスもしくは、イソプロピルアルコール(成分70%以下)を含む消毒スプレーを布に染み込ませて拭きとることを推奨します。
9050 振り子式試験機の清掃方法
- タッチスクリーンパネル、スイッチ、非常停止ボタン:電源を切り、イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒溶液(*)を使用します。
- フレームと保護カバー:イソプロピルアルコール(成分70%以下)または中性消毒液(*)で湿らせた柔らかい布で清掃します。洗浄後は、防錆のため、治具の基準面に潤滑グリスが適切に塗布されていることを確認してください。
- 9050手動式試験機のハンマー、ブレーキ&リリースノブ/レバー:イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒溶液(*)で清掃します。
- 保護カバーおよび引き出しの取っ手:イソプロピルアルコール(成分70%以下)または家庭用消毒用ワイプまたは中性消毒用溶液(*)で清掃します。
- 治具:イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは軽い消毒液(*)で清潔にします。
メルトフロー試験機の清掃方法
- キーパッドと電源:機器の電源を切り、イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒液(*)を使用します。.
- 炉体、ダイリリースおよびピストン:機器の電源を切り、室温まで冷やし、イソプロピルアルコール(成分70%以下)または家庭用消毒用ワイプまたは中性消毒用溶液(*)を使用します。
- エンコーダーアーム:機器の電源を切り、室温まで冷やし、イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒溶液(*)を使用します。清掃後は、基準ピンに適切な潤滑グリスを塗布して腐食を防いでください。
- 手動式おもりセレクターハンドル:機器の電源を切り、イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒溶液(*)を使用します。
- 試料充填および洗浄ツールの持ち手:イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒溶液(*)で洗浄します。
HDTビカット試験機の清掃方法
- タッチスクリーンモニター:機器の電源を切り、イソプロピルアルコール(成分70%以下)または家庭用消毒用ワイプまたは中性消毒用溶液(*)を使用します。
- 試験用ウェイト:イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒溶液(*)で清掃します。
- 試験ステーション昇降ハンドルと油槽付近の表面:電源を切り、室温まで冷やし、イソプロピルアルコール(成分70%以下)または家庭用消毒用ワイプまたは中性消毒用溶液(*)を使用します。特に油槽内に消毒液をこぼさない様(落下させないよう)注意してください。
- HV6Xモデルの保護カバー取っ手:イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒溶液(*)で清掃します。
落錘式衝撃試験機の清掃方法
- 本体コントローラーのキーパッドと電源:機器の電源を切り、イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒溶液(*)を使用します。
- タップホルダーとタップ:イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒溶液(*)で湿らせた柔らかい布で清掃し、慎重に乾かします。
- インサート:イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒溶液(*)で清掃します。 インストロン製の治具には、表面に注油が必要になる場合があります。
- 治具:イソプロピルアルコール(成分70%以下)または家庭用消毒用ワイプまたは中性消毒用溶液(*)で清掃します。 インストロン製の治具には、表面に注油が必要になる場合があります。 清掃後は乾燥させ、ユーザーマニュアルを参照し、治具に潤滑グリスが適切に塗布されていることを確認してください。
- タレット部と試験槽(恒温槽)両方の取っ手ー:イソプロピルアルコール(成分70%以下)または家庭用消毒用ワイプまたは中性消毒用溶液(*)で清掃します。 恒温槽を清掃の際には、室温まで冷やしてから清掃作業を行ってください。
オペレータダッシュボードの清掃方法
- イソプロピルアルコール(成分70%以下)または家庭用消毒用ワイプまたは中性消毒用溶液(*)で湿らせた柔らかい布で希薄にした後、慎重に乾かします。
- ダッシュボード:ダッシュボードの電源を切り、イソプロピルアルコール(成分70%以下)または家庭用消毒用ワイプまたは中性消毒溶液(*)、または家庭用漂白溶液(水1ガロンあたり1/3カップの漂白剤)を使用します。
- 主電源:ダッシュボードの電源を切り、イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒液(*)を使用します。
データ収集システム(DAS)の清掃方法
- フレームと保護カバー:イソプロピルアルコール(成分70%以下)または家庭用消毒用ワイプまたは中性消毒用溶液(*)で湿らせた柔らかい布で清掃した後、慎重に乾かします。
- 主電源:DASの電源を切り、イソプロピルアルコール(成分70%以下)または家庭用消毒用ワイプまたは中性消毒用溶液(*)を使用します。
- インターフェース:DASの電源を切り、イソプロピルアルコール(成分70%以下)または研磨剤を含まない家庭用消毒用クロスまたは中性消毒溶液(*)を使用します。
(*) 例:乳幼児用哺乳瓶やその他の家庭用製品の洗浄用として市販されている次亜塩素酸ナトリウム消毒製品をベースとした希釈液