Instron^®は
新製品 3400シリーズ と 6800 シリーズ万能材料試験機 を発売

インストロンは、74 年前から静的材料試験機製造をスタートし、以来、技術と経験を築きながら、お客様と共に歩んできました。そしてこの度、新世代の万能材料試験機を発売することになりました。最新モデルの3400 シリーズ並びに、6800 シリーズは、インストロンの主力製品である 3300 シリーズおよび5900 シリーズシステムの低荷重試験機の後継機種であり、荷重容量は 500N から 50kN までのシングルコラムモデルとデュアルコラムモデルをラインナップしております。この 3400 シリーズと 6800 シリーズには、材料試験を従来製品よりも簡単に、より高性能に、より安全にする最新機能と改良された機能を組み込みました。

インストロンの新製品、スマートクローズエアキットは、3400 シリーズと 6800 シリーズの両方のシステムに搭載され、空気圧式グリップを使用した試験を安全に行うことができます。スマートクローズエアキ ットは、試験準備中に空気圧式グリップのつかみ圧を安全なレベルに制限することで、指の挟み込みによるけがの防止や軽減に役立ちます。

スマートクローズエアキットは、試験機本体のベース部に内蔵され、レギュレータが組み込まれており、フ ットスイッチまたは空気圧式グリップのトグルスイッチによって作動させることができます。試験のセットアップ時と試験時のグリップのつかみ圧は、Bluehill^® Universal ソフトウェアで設定ができ、さまざまな試験片に応じてレギュレータの圧力を手動で調整する必要はありません。グリップのつかみ圧は、試験が開始されるとすぐにメソッドで設定した試験時の設定圧力に自動的で調整されます。

3400 シリーズと 6800 シリーズには、最新機能の衝突緩和機能が装備されており、試験機の損傷や試験片の破損を軽減するのにお役立ていただけます。衝突緩和機能は、試験機がジョグボタンでクロスヘッド移動時やリターン動作中に荷重をモニターすることで、予期せぬ荷重が検出された場合、クロスヘッドの動きを自動的に止めます。衝突軽減は、ロードセルの容量ごとに決まる設定荷重により600mm/分以下の速度での衝突に対して機器の破損を防ぐ機能です。

3400 シリーズおよび 6800 シリーズには、インストロンが新たに特許出願中のオペレータ保護機能を採 用しています。オペレータ保護機能は、オペレータの事故が発生しやすい試験準備中に、試験機の動きを制限します。試験機が設定モードの場合、クロスヘッドの速度は 600mm/分 に制限され、スマートクローズエアキットはグリップのつかみ圧をメソッドに設定したレベルに制限し、より安全にします。オペレータが試験を開始する準備が整うと、インターロックにより、システムの完全なクロスヘッド速度と圧力機能を即座に有効にできます。3400 シリーズの試験機は、再設計されたオペレータパネルで制御します。6800 シリーズの試験機は、本体から取り外し可能な新型のハンドセットで操作ができます。

インストロンの静的試験機ソフトウェア Bluehill Universal は、3400 シリーズと 6800 シリーズの試験機に対応し、試験機が設定モード、注意モード、または試験モードのいずれの状態であるかをユーザーに知らせる、安全コーチング機能が新たに搭載されました。LED システムライトで色分け区分されたマーク が、Bluehill Universal のソフトウェアに連動しており、オペレータや近くにいる人に、試験空間に近づくことが安全かどうかをいつでも分かるようにマークで表示します。オペレータが安全な試験を行えるように、警告メッセージで操作をサポートします。

6800 シリーズの試験機は、自動位置決め機能が搭載されており、試験メソッドごとに正しい治具間隔と試験開始位置を記憶します。自動位置決め機能では、試験機を操作している人の習熟度に関係なく、すべての試験を同じ治具の位置で実行することができます。自動位置決め機能を設定した状態でメソッドを使用すると、オペレータに使用するロードストリングと治具の画像が表示され、トラベルリミットを設定するように促され、試験時の位置にクロスヘッドがどちらの方向に、どのくらい移動するかが表示されます。

3400 シリーズと 6800 シリーズの試験機は、 5900 シリーズと 3300 シリーズモデルから、多くの性能改善もされています。どちらのシリーズもメンテナンスフリーのブラシレス AC サーボモーターを搭載し、繰り返しとクリープ試験ができるように、性能を向上させています。3400 シリーズは最大 1000Hz、6800シリーズは最大 5000Hz のデータ収集速度があり、試験中の細かな試験片の変化を逃さないことを保証します。どちらのシステムも高性能の診断機能を搭載しており、Instron Connect によるトラブルシューティングを従来よりも手間がかからずできるようにしています。