SMTL プリンセスオブウェールズ病院における事例


SMTL Princess of Wales Hospital

概要
英国ウェールズにあるプリンセスオブウェールズ病院のSMTLは、インストロンの3345システムで同病院の職員用の個人用保護具の材料試験をしていた際、問題に直面しました。

 

課題

2020年3月30日、インストロン(英国)は英国のプリンセスオブウェールズ病院から、外科用資材試験室に設置されている高さ延長型3345システムが適切に機能していない旨の連絡を受けました。サービスエンジニアのポール メーターズは現場に立ち入り、一時的な調整を行いましたが、COVID-19の危機的環境下で病院職員の安全性を保障するために必要な医療用手袋の試験を、継続的に行うには不十分であることが分かりました。試験室の管理者は様々なサプライヤーから手袋を調達していると説明し、手袋の強度を検査した上で病院職員に提供することは、これまで以上に重要事項となっていました。

ソリューション

インストロン(英国)のテクニカルサポートは、幸いにも他の顧客ら引き取っていた延長型3345システムを所有しており、プリンセスオブウェールズ病院の装置をサポートするため、これを分解することとしました。次の日、ヘレン スミス(サービス部所属)とトビー スパークス(フィールドサービス)が必要なパーツを用意し現場入りします。彼らが病院所有の試験機を調査したところ、ボールねじが楕円状に回転し、大きな騒音と振動で戻ってくることがわかりました。課題を解決するために、試験機上部の部品を引き取った装置の同一のものに置き換えました。またシステムの安全確認、速度・変位の校正、ユーザーによる試験機能性の検証を行いました。オペレーターと試験室の管理者は、インストロンの対応に大変満足され、最小限の装置のダウンタイムでPPEの試験を継続できるようになりました。