建設業で用いられる石材には耐久性試験が要求されます。ASTM C99には、スレートを除くすべての種類の石材の破壊係数に関する試験方法が説明されています。主な種類は、花崗岩、石灰岩、大理石および砂岩です。
石材の破壊係数を測定するASTM C99の要求条件には、下記のような機械の仕様と試験片の準備方法が含まれています。
- 装置:範囲が10 lbfから100 lbfに関して精度が1%以内の試験機。
- 試験片:4インチx 8インチx 2.25インチの寸法に鋸断してグラインダー仕上げされた平滑な表面を有するサンプル。4インチx 8インチの表面はできるだけ平らで平行に近いものとする。
- 測定試験片:上部負荷ブロックを位置決めするため、2.25インチ表面に8インチ幅の中心線を引く。下部支持ブロックを位置決めするため、2.25インチ表面に2本のスパン線を中心線の両側3.5インチに引く。
- 調湿:石材の試験片は、乾燥あるいは湿潤の両方の条件で試験を行うことができる。
破壊係数の試験を行うためにインストロンでは、圧縮専用能力とIシリーズ制御電子回路を有する産業シリーズ600DX油圧万能試験機の使用を提案しました。この試験機には、曲げ試験取付け具の上部をはめてセンタリングする取り付け機能を有する調節可能なクロスヘッドが含まれています。さらにこの試験機には、取付け具下部のセンタリングを可能にするテーブルが含まれています。インストロンは、ASTM C99の規定に従う3点曲げ負荷システム用に、ロッカー方式の下部支持具(直径1インチ)2個と、上部荷重負荷ブロック(直径1インチ)1個を提供するため、要求される取付け装置を設計しました。.
インストロンは、ユーザーインターフェイスとして、Bluehill Universalソフトウェアを推奨します。これにより、オペレータは容易に試験を設定して試験速度を制御し、試験後には迅速に正確な結果を得ることができます。Bluehill ソフトウェアは、試験の完了後にASTM C99により要求されるデータ分析をすべて実施することができ、オペレータが評価できるように結果を画面に表示します。結果とデータは、後からネットワーク経由で検索したりアクセスできるように、Accessのデータベースにも保管されます。