圧縮土壌サンプルの水分滲出試験は、ASTM D2844、AASHTO T190、CTM 301の試験要求事項となっています。この試験を実施するためには、試験片の底部から一定量の水分が排出されるまで円柱状の圧縮土壌サンプルに対して圧縮荷重をかけます。一定量の水分が排出された時点で荷重を記録します。この試験は、圧縮試験機と特殊な滲出冶具(下の写真)を必要とします。従来の滲出冶具には、ベースプレート上に6個の円形の接触点があります。この点が水と接触すると、インジケータボックスのランプが点灯します(右の写真)。新しい滲出冶具は、ベースプレート上にさらにソリッドリングが1個とインジケータボックスにはそれに対応するランプがあります。このリングはモールドの下から流れてくる水分を検出します。

この試験では、5個または6個のランプが点灯するか、3個のランプとリングのランプが点灯するまで、サンプルを圧縮する必要があります。この時点で荷重を記録して試験を中止します。この試験は、とくにオペレータが何もすることなくインジケータのランプを監視している必要がある時間は、非常に退屈で効率の悪いことが分かりました。この試験を単純化して反復精度を向上させるため、インストロンは、インジケータボックスがBluehill試験ソフトウェアと直接通信することができるように、デジタルインターフェースを開発しました。この接続により、当社のソフトウェアがオペレータの目として動作することにより、滲出状態を監視することができます。これによって、ユーザーは試験を開始したあと、その場所から離れて次のサンプルを準備できることを意味します。Bluehillソフトウェアは、滲出が起こって荷重を記録すると自動的に試験を中止します。

この試験に関してインストロンは、SATECシリーズ150DXまたは300DX圧縮専用機、および水分滲出インターフェースアセンブリの使用を推奨します。

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