耐火構造用鋼材を開発する、ある主要鉄鋼メーカーがASTM E119に関係する試験を実施する必要がありました。それまでこの会社は、構造物を加熱して、それから構造物の各セクションの引張試験を実施していました。そして今回、試験片が任意の温度となっているときに、引張荷重を測定したいとご希望がありました。最終的な目標は、高温においても降伏強度が維持される鋼材を生産することです。
インストロンは、モデルSF-16分割大気炉とBluehill ソフトウェアを備えた6800万能試験機システムを提供することができました。大気炉の機能的な取付け方法により、室温から高温まで迅速かつ容易に変化させることができます。試験片が確実に3つの加熱ゾーンの中央に位置するようにするため、炉の上下方向位置の細かな調整も行えます。
ロードストリングは、必要なアライメント調整と試験片の簡単な交換を提供するための球面座を有するクイックチェンジアダプター、延長ロッド、およびねじ付き試験片支持ホルダーから構成されています。
降伏特性の測定には伸び計も必要であり、これには数種類のオプションがあります。
さらに写真や製品情報が必要な方は「高温引張試験の手引き」をご覧ください。