最新のスポーツシューズをデザインし開発する際には、エンジニアと研究者がさまざまな材料と構造の衝撃性能と反発性能を調査する必要があります。通常の日々の使用に加えて、バスケットボール、スケートボード、あるいはランニングのような激しいスポーツ活動は、体重の10倍以上の衝撃荷重を受けることになりますので、さらにいっそう難しい課題を現在のスポーツシューズに対して要求しています。靴の製造メーカーは、より優れた技術性能を提供する先進のエアクッション、ゲル充填カプセル、あるいは複雑な靴底構造をもつ新たなスポーツシューズのデザインの開発を強いられています。
ASTM F1614「スポーツシューズ用材料システムの衝撃減衰性能に関する標準試験方法」に関する試験の実施に加え、当社のElectroPuls試験システムは、その他の基準の試験に対する適応性を提供します。その他の基準には、衝撃時のシューズによる反発エネルギーの評価、さまざまな靴のデザインと靴底のデザインによって変わる衝撃吸収量、及び靴の長期疲労挙動などがあります。
このシステムの制御と性能に対して極めて重要な鍵を握るのは、WaiveMatrixダイナミック試験ソフトウェアです。オプションの「先進制御モジュール」は、ウォーキングサイクルあるいは記録済み歩行データのような衝撃およびその他の複雑プロファイルに関して、クロスモードのピークレベルを維持することができる機能を提供します。オプションの「WaiveMatrix計算モジュール」は、靴の性能の特徴づけに役立つエネルギー特性、弾性スチフネス特性、ダイナミックメカニカルアナリシス(DMA)特性のような性質の計算を可能とします。
上記の2つの先進モジュールを一緒に用いると、WaiveMatrixにより、ピークエネルギー、弾性スチフネス、あるいはさらに加速度のような計算済みパラメータに基づいて、衝撃および複雑プロファイル、ならびに標準周期性波型を調節することができます。