ISO 14129は、±45°引張試験法による繊維強化プラスチック複合材の面内せん断弾性係数と、せん断強度を含む面内せん断弾性応力とせん断ひずみ反応の測定方法を規定しています。この方法は、試験片の中央面に対して対称的でバランスのとれた積層と、試験片の軸方向に対して±45°方向の繊維を有する、一方向性織物を含む一方向性の層および/または織物からできている熱硬化性プラスチックおよび熱可塑性プラスチック積層板への使用に適しています。通常は、試験片の軸に平行および直角方向のひずみ測定を行うため試験片にひずみゲージを貼付する必要があります。また、ひずみの調整と出力には、インストロンは自社の拡大チャネルモジュールを通常使用しています。
ISO 14129には、試験片の軸方向に対して±45°方向の繊維を有する長方形断面のストリップの試験片に張力を付加する方法が説明されています。せん断弾性係数を測定するためには、試験片の軸に平行および直角方向のひずみを測定します。航空宇宙、自動車およびエネルギー分野では、多くの場合複合材料が使用されます。したがって、実際の状況下においてその材料強度がどの程度影響を受けるのかを理解することは非常に重要です。例えば、NADCAPを満足するための要求条件に関して、インストロンは実用的なソリューションを提供することができます。
インストロンの専用BluehillⓇ 3ソフトウェアモジュールを組み込んだ3300または5900万能試験装置は、引張、せん断、曲げ、圧縮試験などの他のいずれの一般的な複合材試験の用途とも容易に組み合わせることができますので、本用途には上記の万能試験装置のうちどちらかを使用することを推奨します。
インストロンは、試験材料によって異なる、本用途に用いることが可能なウェッジアクショングリップ、空気圧式または油圧式グリップなどの広範囲のグリップソリューションを提供しています。さらに、お客様の試験材料に関係する試験取付け具と結果の要求事項を理解するため、ISO 14129を十分に検討することを推奨します。