自動車パネル製造会社では、高温下におけるさまざまな金属シート材の品質と性能を定量的に把握するため、高温システムが必要とされます。インストロンのお客様は、荷重制御と温度制御を適用して理想的な機能を提供するため、デュアルコラム卓上型試験機3119恒温槽を使用しました。試験サンプルの保持用に特注の取付け具一式も必要でした。この取付け具は、以下のようないくつかの要求事項を満足しなくてはなりませんでした。

  •  チャンバーの外側からサンプルをクランプする能力
  •  サンプルごとに複数回の試験を実施するフレキシビリティ
  •  簡単な圧子の変更方法

インストロンの「エンジニアードソリューション・グループ」は、取付け方法を設計するためお客様と一緒に作業をすすめました。450℃(840°F)に浸漬・加熱したサンプルについて複数回の押込み試験を必要としたため、このような高温状態で試験片と取付け具を取り扱わなくてはならないことに対して、お客様は危惧されていました。そこで、オペレーターが負傷する危険性を減らすため、試験時に試験片をクランプするプッシュロッドを調整するための、加熱ゾーンの外側に設ける締め付け機構を設計しました。これにより、試験片あるいは圧子の交換を必要とする際、オペレーターの高温ゾーンへの暴露を減らしました。

450℃における性能試験では、303ステンレススチールと304ステンレススチールを選びました。お客様は1 x 3インチのサンプルを下部プッシュロッドの上にある試験スロットに挿入し、それから圧子を用いて上部プッシュロッドに負荷をかけました。チャンバーと荷重ストリングがすでに所定温度に達した時点で、オペレーターはドアを閉めて、外側にあるロックナットを用いて圧子とサンプルを締め付ける方法が望ましいことを提案しました。

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