自動注射器が、従来の注射方法に代わり、患者や医者に利用されるようになっています。しかしながら、製造メーカーでは、理想ElectroPulsによるスプリング・シミュレーション的な注射時間を実現するスプリングを決定する過程において、何度も設計を繰返すことが必要になっています。インストロンはこの課題を解決するために、ElectroPulsの最新の制御機能を活用し、多数回スプリング試験を行わずにすむ、ユニークなスプリング・シミュレータを開発しました。
インストロンでは、多数回スプリング試験に関する課題を解決するにあたり、Modal Control(モード制御)という最先端の機能を持つ8800コントローラを用い、実際のスプリングに生じる負荷の典型的な変動をシミュレートするため、複合チャネルを備え、アクチュエータ位置により負荷を変化させることができるようにしました。ユーザーは単に、初期予荷重とスプリング剛性だけを指定すれば、注射器に実際に発生する荷重に基づいて、システムが自己制御します。それにより、選択したスプリング剛性と予荷重が、使用する薬に対して理想的な自動注射時間を実現するのに適しているかどうか、を判断することができます。このように、WaveMatrixソフトウェアの中に組み込まれているユニークな機能の組み合わせにより、製造メーカーは、どのスプリングが対象の自動注射器にとって適切であるかを、迅速に決定することができます。スプリング自体の機械的テストを長時間行う必要はありません。
スプリング・シミュレーションに関して、より詳しい情報が必要な場合は、下記にあるRelated Literature(関連資料)のリンクをクリックしてください。