この欧州規格は、試験片の圧縮挙動の測定に関する装置と方法を規定しています。この規格は建材に用いられる断熱製品に適用することができます。この規格は、圧縮クリープ試験における圧縮応力の測定、ならびに短時間の負荷のみを受ける断熱製品に適用することができます。

試験機の2枚の平行板の間の中央に試験片を置きます。次に、可動プレートにより試験片を一定速度の変位を維持しながら圧縮します。これは、±25%の許容差で毎分d/10の速度に設定しなくてはなりません。ここでdはミリメートル単位で表した試験片の初期板厚です。その後、試験片が降伏するまで圧縮を継続して圧縮強さを測定します。または、相対変形が10%に到達するまで圧縮を継続して10%相対変形における圧縮応力を測定します。

インストロンは、試験片により異なる試験取付け具を利用することができるデュアルコラム式卓上型引張試験システムの使用を推奨します。

試験冶具:最大300 mm x 300 mmの試験片に関する規格を満足する圧縮用アンビル一式。試験片に軸力のみがかかることを保証するため、上部アンビルには球面座が含まれています。

試験片

  • 50mm x 50mm
  • 100mm x 100mm
  • 150mm x 150mm
  • 200mm x 200mm
  • 300mm X 300mm

このような試験では、試験機に試験片を装着する際に、試験前のこの段階における試験片に対する過負荷を防止するため、Bluehillの試験片保護機能を使用します。この試験法では、次に試験片の緩みを除去するため予荷重まで負荷をかけて、破壊試験を実施します。この試験においては、PCに最大圧縮強度を取り込んで記録するため、100 Hzの高速インテリジェント試験データサンプリング速度を持っていることが重要です。

インストロンでは、Bluehill®試験ソフトウェアパッケージを使用することを推奨します。このソフトウェアパッケージを使用することにより、試験片のパラメータの入力、希望する速度制御の設定、希望する結果と統計値の自動計算、および最終的に試験報告の作成またはネットワーク上のデータベースへの保存が可能となります。

インストロンは、試験を実施する前に試験取付け具と結果の要求事項を十分に理解するため、EN 826を検討することを提案しています。

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