この欧州規格は、所定の速度で試験片の狭い領域に荷重が加えられる製品の挙動を測定する装置と方法を規定しています。この規格は建材に用いられる断熱製品に適用することができます。
この規格は、取付け時または使用時のいずれかの時点で、主として通行人の往来によってひき起こされる荷重が、直接製品に加わる際に製品が耐えられる十分な強度を有しているかどうかを確認するために使用することができます。
原則として、試験片上部の中央に押込み圧子が位置するように、試験片を固定板の上に設置された試験機に置きます。試験片に対して球形の押込み圧子を用いて、50 mm2の領域に所定の速度で軸方向に圧縮力を点荷重として加えます。
インストロンは、この試験取付け具とともに、デュアルコラム式卓上設計の引張試験システムを使用することを推奨します。
試験取付け具:この試験規格による300 mmの正方形アンビルを有する50 mm2の押込み圧子。
試験片サイズ:300 mm x 300 mm
試験片の緩みを除去するため2.5 Nの予荷重を加え、その後50 mm/分の一定速度で押込み圧子試験を行う領域を圧縮して試験を行います。試験は、限界点が測定された時点および/又は変形が20%に到達した時点で中止しなくてはなりません。
この試験においては、限界点における圧縮力と変形をPCに取り込んで記録するため、100 Hzの高速インテリジェント試験データサンプリング速度で行うことが重要です。
インストロンは、Bluehill試験ソフトウェアパッケージを使用することを推奨します。このソフトウェアパッケージにより、試験片のパラメータを入力すること、希望する速度制御を設定すること、自動的に希望する結果と統計値を計算すること、および最終的に試験報告を作成する、あるいはネットワーク上のデータベースにデータを保管することができます。
インストロンは、試験を実施する前に試験取付け具と結果の要求事項を十分に理解するため、EN 12430を検討することを提案します。