ケーブルとワイヤの曲げ試験

ASTM D790-17

課題

あらゆる電気製品において重要であるケーブルとワイヤは、常に機械的応力に曝されています。例えば、自動車や航空機において、電気ケーブルとワイヤは、組立て品の構成部材として、様々なスリーブに通されパネルに接続されます。その結果、高温や低温、高圧、湿潤などの様々な使用条件において、絶縁ワイヤの強度を試験することが必要です。更に、メーカーは、電圧および抵抗測定とともに、絶縁材料の強度評価もしなければなりません。用いられるケーブルとワイヤの電気的性能に与える、機械的負荷の影響を把握することも重要です。

インストロンのソリューション

ケーブルとワイヤの曲げ試験を実施するにあたり、インストロンの3点および4点曲げ冶具 の使用が推奨されます。また、Bluehill® Universalソフトウェアにより、特定の試験終了条件を設定した曲げ試験を、迅速にセットアップするとともに、容易に試験を実施することが可能になります。更に、ケーブルとワイヤの切断等、特殊な用途に向けて設計された専用治具では、どの荷重で電流や電圧が喪失されるか把握することができます。幾つかの他の事例として、メーカーは、絶縁材料が持ちこたえる機械的負荷、およびケーブルハーネスが曲げ破断するまでの最大距離を把握するため、ケーブルの強度と曲げ変位を測定しています。環境条件を再現するにあたり、高温と低温での試験を実施できる恒温槽 もご利用いただけます。