ASTM C78は、スラブ(床板)と舗装道路の建設に用いられる「3点」方式の曲げ装置を用いるコンクリートの曲げ試験を扱っています。この試験を実施するためには、インストロンでは、当社のSATECシリーズ300DX試験システム、曲げ取付け具、Partner材料試験ソフトウェアを使用しました。試験片の外形形状は、最小21インチの長さを有する6 x 6インチの梁の形をしています。現場から採取する生コンクリートのサンプリングと試験片作製はASTM C31で扱われています。また、硬化材料から採取する鋸断試験片はASTM C42で考察されていて、実験室で作製される試験片はASTM C192で引用されています。試験片と取付け具との「ギャップ無し」の接触を確実に行うため、負荷速度、正しい試験片の向き、および予荷重の負荷に関しては、インストロンはASTMC78の指示事項を参照することを推奨します。
300DXは、クローズドループで自動的に試験を実施することができるサーボ制御システムです。負荷速度のより安定した制御と試験片に対するさらに小さい衝撃リスクを有しているため、オペレータの方々は手動制御システムよりもこのシステム形式を好むことをインストロンは理解しています。望ましい結果は、破壊係数が求められて、試験片が試験片のスパン長さの中央1/3部分の範囲内の張力領域または下側で破断することです。Partnerソフトウェアは、最大荷重と試験片の平均寸法の値にもとづいて自動的に破壊係数を求めます。試験片の中央1/3部分の外側で、スパン長さの5%以内しか外れていない部分で破壊が起こる場合には、結果としての破壊係数は異なる式を用いて求められます。試験片の張力領域の中央1/3部分の外側で、スパン長さの5%を超えた部分で破壊が起こる場合には、その結果を使用することはできません。
インストロンは、共通の建設試験産業規格の「圧縮専用」形式システムを含め、この仕様を満足する各種の試験システムを製作しています。インストロンは、試験装置、方法、および結果の要求事項を十分に理解するため、この規格を検討することを推奨します。