このISOの方法は、織布、コーティングされた布、ゴムでコーティングされた布、およびプラスチックでコーティングされた布を含む広範囲の織物の試験を行うために用いられます。ISO 1421では、使用する試験片形状と希望する結果により区別された、下記の2つの方法が用いられています。
方法 1:これは「ストリップ試験」と呼ばれ、帯状の試験片を使用した引張強さと破断伸びを求めるために用いられます。このストリップ法では試験片の全幅がフェースにグリップされます。
方法 2:これは「グラブ試験」と呼ばれ、引張強さのみを求める方法です。この試験では試験片の幅方向中央部のみがフェースにグリップされます。
この両方の試験では大量のデータ点を取り込むため、解析に用いる試験データのPCへのサンプリング速度を100 Hzぐらいにすることが重要です。
この規格に対する試験の課題は以下のとおりです。:
- データ採取方法
- 試験片のグリップ方法
- インストロンの5900コントローラによる速いデータサンプリング速度は、データのピーク値とトラフ(谷)値を毎秒2,500点まで正確に取り込むことができます。
- 波型形状のフェースを有するインストロンの空気圧式サイドアクショングリップは、この試験において、高い生産性を維持しながら、織物試験片を強いグリップするのに極めて適しています。
試験の設定、手順、結果の要件を十分に理解するためには、ISO 1421:1998を検討することが重要です。