この規格は、台形公式法を用いて不織布の引裂き力を求める手順を規定しています。矩形の試験片を一定の角度でグリップフェースに挿入することができるように、試験片にマークを付けて準備します。これにより、試験片を横断して引裂きができます。 この試験では、大量のデータ点の採取を確実にするため、試験データサンプリング速度を早くすることが重要です。これは、織物の中の個々の繊維が破断していく際に、データサンプリング速度が各ピーク値を十分に取得できる速さでなくてはならないからです。
ラバーコーテッドジョーフェースを装備した空気圧式サイドアクショングリップは、台形試験片のクランプには十分適しています。手締め式グリップも機能しますが、使いやすいこと、高い生産性、および再現性が良いことなどから、多くの場合空気圧式サイドアクショングリップがむしろ好まれます。チャック切れ破断またはすべりを避けるため、グリップ圧力が調整可能である為、ユーザーがグリップ圧力を微調整することもできます。
この規格に対する試験の課題は以下のとおりです。:
- データサンプリング速度が速いこと
- 試験片のグリップ方法
インストロンのソリューション:
- インストロンの5900コントローラによる速いデータサンプリング速度は、データのピーク値とトラフ（谷）値を毎秒2,500点まで正確に取り込むことができます。
- ラバーフェースを有するインストロンの空気圧式サイドアクショングリップは、この試験において、高い生産性を維持しながらほぼすべての形状の織物試験片をグリップするのに極めて適しています。
試験の設定、手順、結果の要件を十分に理解するためには、ISO 9073-4:1997を検討することが重要です。