コンタクトレンズは、世界で最も一般的に使われている医療用製品の1つであり、主として視力矯正に使用されていますが、美容的な効果や矯正にも使用されています。色々な形で製造されていますが、最も一般的にはソフトな高分子材料を用いて製造されています。ソフトコンタクトレンズ材料は滑り易くて繊細に扱わなければならないので、試験片をグリップに挿入することは難しく、非常に低荷重でもレンズを損傷してしまいます。コンタクトレンズは、生理学的に適切な条件で試験されなければならないので、実際に使用される条件を最も良く再現するには、体温と同じ温度に温められた生理食塩水浴において試験することが必要です。
コンタクトレンズを試験するために、バイオバス、250 N 液中用空気圧式グリップ、および全長の長いSurfalloy製グリップ面を装備できる 万能試験システムの使用を推奨します。長いフェース面をもっているので、小さなレンズをグリップに挿入する際、取り扱いスペースを広くでき、グリップではさむことが容易になります。試験片のレンズの形状は最終製品の形で、または切断片として、或いはズボン型引裂き試験用の試験片形状のスライス片として試験することができます。試験片の破断を正確に検知するために、低荷重ロードセルを使うことも推奨します。250N液中用空気圧式グリップとロードセルに接続する専用のプルロッドは、コンタクトレンズの試験のような低荷重の試験において、槽中における浮力効果を極小化するように設計されています。