単純な圧縮試験はフォーム材料の材料特性を定量化するのには適切ではありません。自動車メーカーはフォーム材料の性能を適切に解析するために、しばしばサイクル試験をします。
最も一般的な2つの試験は押し込み力試験(IFD)とヒステリシス試験です。IFDは特定の厚さを持った圧子を材料中に押し込むときの必要な力で定義されます。この試験は着席時のフォームのへこみ方の特徴を最も良く評価するため、色々な断面を持った材料について繰返し実施されることがあります。ヒステリシス試験は材料の負荷エネルギーおよび除荷エネルギーの差異を測定します。これにより、自動車メーカーはユーサーがシートに出入りする際の快適性と体がどのように支持されかについて知ることができます。
TestProfilerソフトウェアはBluehill® Universal ソフトウェアへのアドインソフトウェアとして用意され、すばらしい柔軟性を持った先進的で複数のステップの試験を可能にします。強力で簡便に使える機能構造により、サイクル試験のメソッドが迅速に設定されIFD試験とヒステリシス試験を実施することが可能になります。
必要な計算がソフトウェアの中で実行され、グラフ表示はフィルター処理されて必要な荷重サイクルだけが表示されます。これにより、最も重要な情報を見ることができ材料試験をした製品の特性を容易に理解することができます。
自動車メーカーが実施するフォームの圧縮試験の多くは、特別な治具を必要とするASTM D3574に準拠しています。自動車メーカーは自動車企業独自の規格の大半も、同じように条件を共有しています。
ある規格では直径6.5mmの孔を20mm間隔で開いている支持盤が必要です。この孔により空気が試験中に急速に逃げることができます。また、規格では軸荷重が作用するときに適切なアラインメントを確保するように、押し込み圧子に対してユニバーサルジョイントを使用することが規定され、正確な再現性のある結果が得られるようにしています。
インストロンのカスタムソリューション グループは、ASTM D3574において規定されている要求に適合するフォーム圧縮用治具2810-130を設計しました。これは、インストロンの電気機械式万能試験機にスムーズに適用できます。
この設計は、球面座式圧縮圧子とアルミニウム製支持盤を用います。支持盤はインストロンのフレームベースにある共通ボルト穴を使い、数分で設置できます。圧縮圧子はロードセルに直接装着できます。
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