耐久性があり自由に成形でき、そしてコスト効率の高い内装部品を開発する場合、プラスチックは有用な材料です。耐食性もある完成部品は少ないメンテナンスかメンテナンス無しで長持ちします。プラスチックさまざまな形に成形しやすく、低コストを維持しながら、内装部品を自由に成形する設計を可能とします。
最新の製造プロセスによりいろいろな色や表面形状を揃えることが可能であり、乗客にとって視覚的に楽しめる環境を提供することができます。加えて、プラスチック部品は軽量で高い制振性を持つ利点があり、さまざまな環境規制に適合できるように後押しします。
設計分野の解決策を追求する際、プラスチックの引張特性を理解し利点と潜在リスクを認識することは重要です。ASTM D638-14とISO 527 のような規格では試験結果間の比較可能性を向上する試験設定についてガイドラインを設けています。再現性のあるひずみデータを得て、関連する規格において求められている測定精度に適合する試験をすることは大変難しい課題の1つです。
伸び計はひずみを正確に測定することを求められます。非接触式の例えば高性能ビデオ式伸び計 (AVE2),または接触式の例えばAutoX 750の自動式伸び計を使用することが最適な解決策となります。これら2つのタイプの伸び計はクリップ式と比較して、結果のばらつきを低減します。何故なら、クリップ式と異なりオペレータが手動で伸び計を試験片に据付ける必要がないからです。
試験をする際に規格に正しく従っていないことが数多くあります。インストロンの調査によると多くの場合、単純に規格の変更を認識していないか、または規格そのものを誤って解釈していることから生じています。その結果、監査に不合格だった時や異なる研究室間で結果が一致しない場合、原因調査で時間をロスしたり、生産が遅れたりすることにつながっています。
規格の目的は試験する際の指示やガイドラインを与えることにあり、その結果、異なる企業や研究室、オペレータが同じ方法で試験を行っても、結果を比較できるようになります。もし、規格にのっとらず、まちまちの試験が実施されたのなら、材料データシートや部品仕様等の基本情報は実質的に何の価値もなくなります。
お客様が最新の規格に準拠することをサポートするため、ご希望の方に試験方法のサポートを無料で提供しています。また、インストロンのアプリケーションの専門家はBluehill® Universalソフトウェアにおいて、これらの主要な規格に準拠するメソッド集を多数用意しております。