ロードシュミレータ

課題

車両は、粗悪な道路表面や敷石やくぼみに乗り上げるなど、多様な道路条件に遭遇します。垂直方向の動的な負荷は、車両部品の耐用年数に影響を与え、客室内にガタガタとした騒音を生じ、乗り心地を著しく損ないます。

さらに、温度変化や日射などの環境負荷が重なると、車両開発者が望むよりも早く、車両部品が劣化および摩耗します。効率的な開発プロセスには、製品の耐用年数と品質に関して、迅速でコスト効率の高い、再現性ある測定結果が求められます。

インストロンのロードシミュレータは、実験室においてそのような条件を再現するよう設計されており、現代の高生産性開発プロセスにおいて、欠くことのできないツールになっています。

インストロンのソリューション

インストロンは、200システム以上の導入実績を持ち、このアプリケーション分野において、際立った競争力を持っています。環境シミュレーション機能を持つシステムを含めて、自動車やトラック、特殊車両、モータースポーツ・カー向けのロードシミュレータが、世界中で導入されて好評を得ています。

お客様のご要望により、8つの車軸（アクスル）を有する特殊車両向けにも、ロードシミュレータが開発されています。Hydropulsのユニークな技術は、高い動特性と絶対的な耐摩耗性を誇るシリンダーを中核として、最大の耐用年数と最小のダウンタイム（予防メンテナンス）を確保しています。アクチュエータに採用する、サーボ弁の選択により、5m/s以上のシリンダー速度が達成されます。Labtronic 8800ml デジタル・コントロール・システムに、RS LabSite^® modulogic 統合ソフトウェアを適用するとともに、 RS TWR （Time Waveform Replication時間波形レプリケーション）を組み合わせて使うことにより、様々な路面状況を再現できます。さらに、RS Analysisのような広範な解析モジュールにより、試験結果の検討評価が可能になります。

インストロンのロードシミュレータは、次のようなアプリケーションで利用され、好評を得ています。