金属薄板の曲げ試験

再現性のある結果

金属の成形性能を知ることは、自動車の製造と開発において、間違いなく重要なことです。特に、成形特性に対する標準的な性能指標として、塑性ひずみ比(r-値)とひずみ硬化指数(n-値)があります。また、曲げ試験は、曲げ変形による成形過程だけでなく、衝突による変形過程における金属材料の変形状態と破断しやすさについて明らかにするために不可欠です。

課題

金属薄板の曲げ試験

多くの要因が試験結果に影響しますが、正確で比較可能な結果を得るには影響する要因を最小限にすることが重要です。例えば、へミング曲げに対する要求としては、曲げの過程で側面の荷重の影響を最小限するために、曲げ治具は高い剛性を持つとともに強く固定される必要があります。

 

インストロンのソリューション

金属薄板の曲げ試験

試験片ガイド機能があるインストロンの曲げ治具 を使うことにより、試験開始にあたり正確かつ高い再現性で試験片をセットすることができます。高剛性治具は試験中に圧縮荷重がローラー状の圧子に掛かる際、側面荷重が増大してもほとんど動きません。重要なこととして、ローラーは試験中に試験片と治具の間に発生する摩擦を最小限にするように設計されています。さらに、インストロンのカスタムソリューショングループ は、自動車メーカーが要求する独特の試験ニーズや規格に適合する治具を提供することができます。

 

様々な仕様に適合

課題

金属薄板の曲げ試験

曲げ試験に対してはASTM/ISO規格から個々の自動車メーカーやドイツ自動車工業会 (VDA)のような団体まで多くの様々な要求や仕様があります。

インストロンのソリューション

金属薄板の曲げ試験

 

様々な要求に適合するために、多くの様々な曲げ治具 が用意されています。調整可能なスパンや組み立て式設計により、さまざまな要求に適切に設定できる設計になっております。伸びの測定に高度な精度が必要な場合は、 LVDTや伸び計 を曲げ治具取り付けることができるとともに、これらの測定値をBluehill® Universalソフトウェアに自動的に読み込むことができます。

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