プラスチックを用いて製造される自動車部品が増えていますので、様々なプラスチック部品が互いに確実に接合されていることを保証するため試験を実施する必要があります。
ダッシュボードから給油口の蓋まで、ナイロンからポリプロピレンに至るポリマー材料が車両全体に使われています。振動溶接やレーザ溶接等のプラスチック溶接技術が、従来の接着剤による方法に加えて様々なプラスチック部品を接合するために使われています。接合が充分に強いことを保証するため、製品開発過程および品質管理において引張試験が実施されています。
接合された材料を試験する際、グリップでつかむことが課題になりことがあります。試験片のつかみ部分はしばしば非直線形状であるため、荷重が中心軸を外れ、不正確な結果を生じます。
インストロンの高機能ネジ式サイドアクショングリップ と5KNまたは10kN空気圧式サイドアクショングリップ を用いると、試験片の接合部がロードストリングの中心に確実に配置され、荷重が軸方向に負荷されるように調整することができます。両方のグリップともに様々なジョーフェースが準備されていて、ほとんどの材料に適合させることが可能です。
従来の方法ではつかむことのできない試験片については、インストロンの部品用試験盤とt-スロットテーブルが用意されており、さまざまな形状やサイズの試験片でもつかむことができます。